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テニス教室 in 西アフリカ・ベナン共和国 テニスにはじめて触れる人たちへテニスの楽しさを紹介するために、西アフリカ・ベナン共和国に行ってきます!

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ウイダーへ

食事が終わって、いよいよ観光へ向かう。
向かう場所はウイダーと言って奴隷貿易の行われた場所だ。

まずはブードゥー教の発祥の地と言われる寺を訪れる。
ブードゥー教というと呪いなどを連想するように、少しおどろどろしいイメージがあり、
実際にガイドをしてくれた若者は両頬に筋状の大きな傷があった。
聞いてみると、信者は赤ちゃんのときにナイフで傷を入れるとの事。
なんだか恐ろしい・・・。
でもベナンは基本的にこのブードゥー教の信者が一番多いらしい。

寺の中ではニシキヘビがたくさんいて、たぶんヘビ嫌いの人は耐えられない光景だと思う。
お約束というか、そのヘビを首に巻いて記念写真を撮る。

次に奴隷街道をたどって海に向かう。
ガイドの若者がこの奴隷貿易の悲惨さを我々に伝えてくれる。
アジャホが英語に訳してくれて、それでも分からないときはムッシュIに教えてもらう。

奴隷は最初は犯罪を犯した人だったが、途中からはいわゆる「拉致」と同じで、
普通に生活をしていた人が突然襲われ奴隷となり海外へ輸出されていった。
その数は5000万人にものぼり、およそ300年も続いたそうだ。

奴隷街道の途中には、その木の周りを7回まわれば自分の事や家族のこと、
そして怒りまでも忘れてしまうと言われた菩提樹がひっそり立っていた。

さらに進むと「帰らずの門」に到着した。
奴隷たちはこの門をくぐったのち船に乗せられアメリカなどの国に奴隷として送られ、
重労働をさせられていた。

当然、身動きも出来ないような船の中で亡くなってしまう人もいれば、
将来を悲観して船から自ら身を投げる人もいたという。
あまりに悲惨な話に一同言葉も出なかった。

門の先には高い波が押し寄せるきれいな砂浜があった。
写真を撮ってウイダーをあとにする。

海岸線に沿って車は爆走する。途中で牛の群れに遭遇するがお構いなしで、
牛に軽くぶつかり(ぶつけ)ながらどんどん進む。
ラジオからベナンミュージックが流れてくる。聞いたことのある歌だから、
言葉はデタラメだけど歌う。
ドライバーのコフィーも一緒に歌う。
コフィーはボブサップのようなイカつい風貌だが、とてもいい奴だ。

この海岸線は本当にきれいで、きっとリゾートにすれば素晴らしい観光地になると思うが、
漁師家族たちが地引網をしているような、このままの海岸でいてほしいいと思った。


ホテルに着いてクーラーの効かない部屋の人たちが直ったかどうか聞いてみると、まだとのこと・・・。
さすがに我慢できるわけもなく、最後の一晩だが部屋を変えてもらう事にする。

夕食は「お疲れさま会」になった。
食事が済んでも話は尽きず、ベナンのこと、テニスのこと、帰りに立ち寄るパリのこと、
そしてテニスクラブの将来についてなどなど、皆で熱く語り合う。
結局1時過ぎまでそうしていた。


あすはいよいよベナンを発つ。
だんだんと寂しさがわいてきた。


続く
日記 | 投稿者 しの 01:46 | コメント(0)| トラックバック(0)
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